◆NY市場
前日のADP雇用者数の大幅減少発表の影響と、明日の雇用統計を控えドルは終日軟調に推移。オバマ次期大統領が景気対策について演説を行いましたが、これまで発表されてきた内容と大きな違いもなかったことでドルが売られ、ドル円は一時90円台後半まで円高が進みました。
週間新規失業保険申請件数は467千件と発表され、事前予想の50万件を下回る良い数字でしたが市場への影響はほとんど無かったようです。小売最大手のウォルマートが昨年12月の売上を発表し、予想を下回ったことと、2008年11-01の業績を下方修正したことでNYダウは小幅続落し、ドルも株式もやや上値の重い展開でした。
ドル/円 90.83 ~ 91.48
ユーロ/円 124.15 ~ 125.70
NYダウ -27.24 → 8、742.48ドル
GOLD +12.80 → 854.50ドル
WTI -0.93 → 41.70ドル
米10年国債 -0.054 → 2.445%
◆本日の注目点
米 12月雇用統計
米 11月卸売売上高
年末から続いた「ドル高、株高」が調整局面を迎えています。一時間足では200日移平均線を下回っており、4時間足ではサポートレベルである90円80-90で一旦下げ止まりましたが、頭の重い展開に移行しそうです。
昨日のADP雇用者数の予想外に悪い数字の影響もあり、今夜の雇用統計も減少幅が拡大するのではないかという見方が増えていることが、背景です。トムソンローター電では「雇用統計への懸念がある。米失業保険申請件数はそれほど悪くはなかったが、雇用統計はひどい内容になるとみられている。」と伝えています。
ただ注意しなければならないのは、ADP雇用者数は米労働省発表の雇用統計実数とは乖離することがよくあります。ADP雇用者数が大幅な減少を見せたことで、即、雇用統計の内容も同様に悪いと考えるのはやや早計と思います。
ドル円は17日の高値94円65銭からわずか2日で約4円の円高が進み、ここに来てオバマ新政権への期待感も急速に後退した格好です。景気対策としては空前の規模ですが、はやりその効果が目に見えてくるのは半年から一年先の話と考えます。その間に財政悪化を材料にドルが売られる可能性すらあり得るのではないでしょうか。
昨日行われたオバマ時期大統領の景気対策についての講演も、失望感からドル売り、株売りに繋がっています。一方90円台をつけたことで、「雇用統計の悪化」も徐々に織り込まれてきているとも言えそうです。(提供:佐藤正和氏・外為オンライン)
【関連記事・情報】
・
外為経済アカデミー - 外為オンライン
・
雇用不安が楽観論に水をさす格好、ドル急落=外為オンライン (2009/01/08)
・
売りも柔軟に組み合わせる取引が吉=外為オンライン (2009/01/02)
・
相場>為替・コモディティ>佐藤正和・外為オンライン - サーチナトピックス