福岡県警前原署は23日、歩行者を車ではねて死亡させた上、逃走したとして同県志摩町野北、運転手、小川裕也容疑者(27)を自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕したと発表した。現場に落ちていた車のバンパーの破片(約10センチ四方)から車種を特定。警察官約30人が約1週間かけて付近の同型車をしらみつぶしに当たり、1000台以上の中から破片が一致する事故車を割り出し、逮捕につながった。
調べによると、小川容疑者は16日午後9時15分ごろ、志摩町芥屋の県道で乗用車を運転中、道路を歩いていた近くの漁業、吉村哲夫さん(66)をはね、そのまま逃走した疑い。吉村さんは公民館から帰宅する途中で目撃者はいなかった。
現場には黒色のバンパーの破片が落ちており、鑑識活動などからメーカーや車種を特定。志摩町のほか前原市や福岡市などの車庫証明を調べたところ、同型車が1000台以上流通していた。
署員が同型車の所有者を捜査する「車当(しゃあ)たり」を始め、22日夕に小川容疑者の勤務先でバンパーの壊れた同型車を発見。所有者の小川容疑者に任意同行を求めたところ、「自分がはねた」と容疑を認め、バンパーの傷と残された破片も一致したことから、22日夜に逮捕した。【島田信幸】
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